こんばんは。新居昭乃です。 7月最後の日曜日ですが、いかがお過ごしですか? 先週お話ししたとおり、パリの話したいと思うんですけど、 今回初めて仕事で行ってきました。 白鳥由里さんという声優の方のレコーディングで、 ほとんど東京で済ませていったんですが、 結局、盛りだくさんの内容を抱えながら行ってしまって、 えーと、一週間弱だったんですが ほとんど仕事ばっかりで、 あたしの大好きなパリを うろうろするチャンスがあんまりなかったんですけど、 まぁ仕事的には、卒なく、なんとかやりま、やってきて、 向こうの、フランス人のエンジニアの人が ついてくれたんですね、アシスタントで。 それで初めてフランス人の人といろいろ、 なんていうんですか、 打ち解けて、話をしてみて、 なんか割と日本人と そんなに、変わらないということがやっとわかって、 ちょっと安心しました。 なんかパリって、あたし大好きで、 ちっちゃいころから憧れてて、 で、そういう思いをいっぱいためて、 5,6,7年ぐらい前に初めて行ったときは、 「ボンジュール、マダム」 っていわれて、 “このために生きてきた” っと思うぐらい嬉しかったんですけど、 まぁでもその時は やっぱり観光客だし、 そういう扱いを受けるわけですよね。 でも、あの、ちゃんと仕事で行くと、 ま、それなりにこう、向こうも、できるだけのことをしてあげようっていう 気持ちがいっぱいだというのがすごくわかって、 やさしいし、なんか、いろいろ今回の、時間も、 レコーディング中は、スタジオの中であたしが何もしない 時間とかはそのアシスタントの人といろいろ話をしてて、 なんか彼が香水をつけてたので、 なんか 「珍しい、香水ね」 とか言って話し掛けたりとかしてみて、 そしたらなんか、 「まぁみんな、こっちの、パリの人は、男の子でもみんな香水つけるって。 18歳のときに僕は、シェービングローションから、何から、ぜーんぶ、一揃い 人からもらって、もう、犬のマーキングのようにそこら中に匂いを 振りまいていたんだよ」 なんて話をして、 「まぁ、素敵ねぇ」 とか言って。 「まぁ、パリっていうかフランスでは、 香水はそういうすごくトラディショナルな 贈り物で、交換することがすごく多いんだ」 って言ってて、 「でも、匂いってすごく個人的だから 微妙よね」 みたいな。で、 「もし嫌いだったらどうするの?」 って言ったら、 「ま、その場はありがとう、って受け取って、 後は捨てるかもしれないね」 なんて話をしてて、 “あぁ、なんだ、日本人と一緒だ” なんてそういうところで、すごく安心したりとかしてました。 で、実際は仕事ばっかりで、1日だけパリを見物したんですけれども、 東京から一緒に行ったエンジニアの人が、 あたしのアルバムもほとんどやってくれている 内藤さんっていう人なんですけど、 その内藤さんが、初めてのパリなので、 凱旋門とエッフェル塔は押さえたいっていう話になって、 それで、なんか、あたし一人で行動するっていう事も言えずに、 「まず、じゃあ凱旋門に行きましょう」 とか言って、 行って、 エレベータが故障してたんですけど、 「せっかくだから上まで上ろう」 って言って、 で、階段のぼったんですけど、 ま、あの、いつもながらの事なんですが、 あたしは上で貧血で、20分ほど倒れてました。 すごく情けない日本人でした。 みんなもこの夏、いろいろ、行っているみたいなんですけど、 えーとね、ベトナムから葉書が来てて、 『はやさか…ようすけ』さんかね、『ゆうすけ』君か『ようすけ』さんか。 「こんにちは。昭乃さん。 今僕はベトナムにいます。 アジアを半年かけて旅をしている途中です。 旅はいろいろ大変なことや面倒なことがありますが、 今まで見たことのないものや、会ったことのない人たちと会えるので、 毎日がとても新鮮で楽しいです。 今までは、タイ、ラオス、ベトナムと来ました。 これから中国、チベット、ネパール、インドと旅は続きます。 陸路で旅をしているので、国境を越えるとき緊張しますが、 パスポートに判子が増えて、楽しいです」 すごいですね、いろいろ回ってて。 冒険ですね、これはもう。 ね、ハノイってところに印がついて、絵葉書が来てて、 とてもうれしいです。ありがとうございます。 あと、僕……は? えーと、この方は、 埼玉県の『はやししんぺい』くんは、 「7月の15日からイングランド行きます。 昭乃さん行ったことありますか? ありますなら、何を見ましたか?」 って。 あたしは、イギリスはないんですよ。 是非、帰ってきたらまたいろいろ教えてください。 あとはね、うーんと、 千葉県の、『秋せつら』さん、 珍しいお名前です。 「昭乃さん、こんばんは。 今度僕の友達がモンゴルへ旅行に行くそうです。 この手紙が届く頃にはもうすでにモンゴルの空の下だと思います。 モンゴルへ行って、広大な砂漠を見るのが彼の夢だったそうです」 すごいですね、 あたしも、CMで、ちょっと前に、 モンゴルの草原がずっと出てたことがありましたね、 Gパンの宣伝で。 で、それ見て、すごくなんか行ってみたいなぁ、と 思ったことあります。 「ところで僕もイタリア行ってみたいという 夢があります。 イタリアへ行って、あれがしたいとかこれを見たいというのは無く、 只漠然と、とにかく一度でいいから イタリア行ってみたいです」 えーとね、そういうことありますよね。 なんとなく、行かなきゃいけないんじゃないかって思うようなことが。 あたしは去年初めてローマに行ったんですけど、 とても憧れたパリに、2回目のパリに行った直後にイタリア行って、 なんか、パリなんかよりぜんぜん落ち着いちゃう この感じはなんだろうっていう感じを受けたんですけど、 紀元前の…遺跡、とかがもうごろごろその辺に転がってて、 平気でその上に座ったりできちゃう、街なんですけれど、 なんか、かなり、こう、タイムトリャ、トリップ出来ちゃうような、 すごい素敵なとこでした。 今日、あの、曲持ってきたのは、 今度出る、8月21日に出る、ベストアルバムの、『空の森』 というアルバムの中から、 1曲聴いて頂こうと思って持ってきたものがあるんですが、 それは 『Addesso e Fortuna』 といって、イタリア語のタイトルがついてます。 で、 「イタリア人の人と恋をして、 言葉は通じないけど、気持ちは通じるのかしら」 っていうような内容の歌なんですけど、 これは、ずぅっと昔、『ロードス島戦記』 っていうアニメーションの、オープニングテーマになった曲で、 その時は、シェリーという方が歌ったんですが、 今回、自分で歌い直して、 で、その際に、せっかくだから、なんか、こういうアイデアがあって、 ハープとリュートでやりたいと思って、 それで、一応、こう譜面を書いて、リュートの方とかにお渡しして、 やってもらったんです。 で、その『Addesso e Fortuna』聴いて頂く前に、 そのリュートっていう楽器の音色を、 ちょうど、その楽器、弾いてくれた方がCD出されてて、 で、とってもいい曲があるので聴いていただこうと思って、 そっちから聴いてください。 『きくちまさき』さんで、『シャコンヌ』 ♪〜『シャコンヌ』 『きくちまさき』さんのリュートの演奏で、 バイスの『シャコンヌ ト単調』聴いていただいてますけれども、 聴いていただいてお分かりのように、 ギターのような、音色、ですよね。 ギターがなんか、素朴な、感じがするみたいな。 響きをしているみたいな。 実はギターの原形になった楽器で、 形はね、日本の琵琶にそっくりです。 で、もともと琵琶とおんなじ楽器が別れてリュートと琵琶んなってきたみたいな、 そういう楽器らしいんですけれども。、 あの、一時期、 鍵盤楽器が出るまでは、鍵盤楽器のような、伴奏…楽器だったんですけど、 鍵盤楽器が出てきちゃってから200年くらい使われてなかったらしんです。 それを一部の研究者が博物館とか行って、 設計図とか、探してきたりとかして、研究して、 レプリカを作って、 それが今使われている楽器なんですけれど。 その中のお一人なんですね、このきくちさんって方は。 で、今、研究所で リュート教えたり、演奏会に出かけられたり、 お忙しい毎日を過ごされているんですけど、 『Shall we dance?』、 いきなりでごめんなさい、 『Shall we dance?』のともこ先生をされてた草村れいこさんて方が、 お話を読んで、それでリュートの伴奏をしたり、演奏をしたりするような、 コンサートとか開かれてて、今年は、また年末にコンサートできるかな、なんて 話をしていらっしゃったんで、要チェックという感じです。 もし、詳しいことがわかったら、この番組の中でもお伝えしますけど。 で、なんか、小さい子で、リュート習いたいという人がいたら 只でも教えたいっていう情熱に溢れた方なんで、 もし、5歳とか6歳とか、弟か妹と妹さんとかいらっしゃる方で、 習わせてみたい!なんていう人がいたら、 お葉書ください。Viridian House までです。 それでこのきくちさんに伴奏していただいた、 曲を聴いてください。 ハープは、あさくらさんです。 『Addesso e Fortuna』 ♪〜『Addesso e Fortuna』 新居昭乃で『Addesso e Fortuna』聴いていただきました。 「あたしも8月21日誕生日なんですよ。 ラブ」 っていう、『太陽の庭』さん。 どうもありがとう、お葉書。 このアルバムの発売日とおんなじ、あたしも同じ、誕生日なんです。 で、後は、 「空の森が出る3日後が誕生日なので 今年は楽しみがふた、ひとつふえそうです」 っていう『ふるやてつし』さん。 あり、楽しみにしててくれてありがとう。 と、後はね、 「8月21日発売なので、 ハニーと呼んで心待ちにしています」 『むた』さん。どうもありがとう。 で、『空の森』もう、ほとんど出来てしまって、ジャケットも 出来てしまって、後発売を待つばかりなんです。 本当に、よかった。 あとパリのお土産なんですけれど、 小さい封筒に入ったカードです。 5枚しかないんですけど、もし欲しい人があったら、カードください、 って、お土産くださいって、一言、書いといてください。 えとね、天使の絵とあとお花の絵で、ちょっとアンティークな感じです。 よかったら、またお葉書ください。 お便りの宛先は、 「郵便番号336-79 NACK5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係」までです。 ポラロイド写真の方も、お送りしますので、 是非是非、お葉書書いてください。 ではまた。