昭乃さん「こんばんは。新居昭乃です。 お元気ですか。 突然なんですけど、今日もゲスト、来てくれました」 昭乃さん(以下 昭)「Zabadakの吉良君です〜」 吉良さん(以下 吉)「ども。毎度」 昭「毎度(笑)。2度目の登場で、あのお約束どおり」 吉「又来てしまいました」 昭「ありがとうございます」 吉「いえいえ」 昭「もうすぐアルバムが出るので」 吉「はい」 昭「それを紹介してもらうんだけど。 このあいだ、あたしの今度の新しい10月のアルバムで、 この間って言ってもずいぶん前ですけど。 コーラスって言うか、歌うたいに来てもらって」 吉「歌だったのか、あれは(笑)」 昭「え〜(笑)」 吉「何かすごいことをやったよね」 昭「そう、すごいことをやってくれたので、 ちょっとそれも、ちらっと聴いてもらいつつ」 吉「はい」 # 〜『妖精の死』をバックに流しながら〜 昭「これは妖精が死んじゃう歌なんですけど」 吉「うん」 昭「なんで死んじゃうかって言うと、 なんか、迫り来た邪悪な影によって死んでしまうんだけど」 吉「俺のせい?」 昭「そう(笑)。その邪悪な、邪悪声を吉良君がやってくれた」 吉「はい。邪悪担当で〜す」 昭「(笑)」 # バック、『妖精の死』、「〜あしお〜とはだ〜れ〜 **** 」 昭「この部分(****のこと)」 吉「あぁ、言ってるね」 昭「下の方、あの、響いてる、って感じなんですけど」 吉「いいじゃん、かっこいいじゃん」 昭「かっこいいんですよ」 吉「うん、かっこいいね」 昭「でなんかね、来ていきなりね、 『こういうのやって』って言って いきなり出来ちゃって(笑)、なんで判ったの? みたいな」 吉「いや〜」 昭「こういうことができるのは」 吉「俺を歌で呼ぶっていったら、大概こうじゃないじゃないって」 昭「(笑)」 吉「大体、予測はついてたんだ」 昭「そうか〜」 吉「普通、しないよね」 昭「そう(笑)。 『げ〜』とか『うぉ〜』とか言って、とか言ったら出来ちゃった」 吉「『いぇ〜』とかね」 昭「そうそう。 どんどん自分で重ねてくれて、 こっちは何もしない間に出来上がっていってしまったっていう」 吉「しょうがないよね、好きだから、声」 昭「(笑) こういうのがあの、吉良君の一面なんですけど。 この間ね、来てもらったときにかけたアコースティックの、 『Trio』っていうミニアルバム」 吉「はいはい」 昭「を作っている時には、 もうすでにこっちの新しいアルバム、『Life』っていうんですけど」 吉「これのね、採りが一割方終わってたんですね」 昭「もう終わっていたとき。 『Trio』の方が先に出ちゃったわけで」 吉「そうね」 昭「『Trio』は割とざっくりとみんなの、人の演奏を取り入れて」 吉「うん。3人編成で、あまり細かいことを決めずに みんなのアイデアで」 昭「ざくっとやったっていう」 吉「やっちゃう」 昭「それに反して『Life』っていうのはほんとにもう、 吉良君ワールドっていう感じで、全部、自分でやったんだよね、演奏」 吉「女声、女声コーラスは僕には出来ないので(笑)、 それだけ頼んで、後は」 昭「それ以外は」 吉「うん、全部やっちゃいました」 昭「全ての音は吉良君から出てきた音だった」 吉「うん。一度やってみたかったんですよ。で、もういいですね(笑) もうお腹一杯っつー感じです」 昭「でも、大変な、ほんとにつらい作業だと思うんだけど、でもほんとよく、 頑張ってこれだけの曲数を」 吉「一人でさ、あの判断するわけじゃん、演奏して」 昭「そうだよね」 吉「で、どんどん甘くなってくのね、ジャッジが」 昭「あれ〜(笑)」 吉「こんなもん、でしょう、みたいな」 昭「そんなそんな」 吉「そこでレベルを保つのが」 昭「苦しいよね。プロデュースも自分でやってるわけだからね。 誰も何にも言ってもらえないよね、割と。 何か、聴いても、結局最後に判断するのは自分だしね」 吉「うん。 結構、だから、まわりの人も はれ物に触る状態で あんまり、ね、 口出しも出来なかったような、ぴりぴりした感じでやってたから」 昭「あぁ」 吉「迷惑かけちゃったんだよね〜なんて(笑)」 昭「(笑)じゃ、この場をお借りして」 吉「ごめんなさい、スタッフの皆さん」 昭「謝っとこうね〜なんて」 昭「えっと、そっか、 『Trio』とはほんとに対角のレコーディング風景だったわけ なんだよね」 吉「でもなんか、同じ時期にそういうの、2本できて面白かったけどね」 昭「うん。 あんまり、やれない。 何か、普通、おんなじ時期に出来る事じゃないよね。 そんな、ほんとにばらばらな感じで、集中力をどう持っていくか 難しかったと思うんですけど、そんな中で」 吉「はい」 昭「ほんとになんか、 さっきちらっと聴いちゃったんだけど、すごいかっこいい音が 出来上がっておりましたので」 吉「ありがとうございます」 昭「みなさん聴いてください。 9月18日発売のZabadakのアルバム『Life』の1曲目」 吉「はい」 昭「『fake』」 ♪〜『fake』 昭「Zabadakで『fake』聴いてもらいました」 吉「はい」 昭「とても素敵です」 吉「ありがとうございます」 昭「ずっと前から吉良君に関してはいろいろお葉書を頂いてたんですけど」 吉「ふんふん」 昭「あのね、いろいろあったんだけど。 んーと、これ読んでもいいかな。 『こんにちは。虫好きで有名な吉良さんに相談がありますので お手紙しました。さっそく本題に入りますが、 私、なめくじやみみずは平気なのですが、毛虫、いもむし類が だめなのです』 って、毛虫、いもむし類をこう、赤ボールペンで囲ってあって、 それに、全部その後"あれ"っていうので全部矢印が」 吉「言うのも嫌だったのね」 昭「そう、そのくらい嫌なんだけど、 『"あれ"が好きになれるようなこつを教えてください』」 吉「俺ね、なめくじだめなんだよね」 昭「あ、逆なんですね」 吉「体に節がないやつってね、鳥肌たっちゃってね。 毛虫、いもむし類っていうのはさ、いきつく先がわかってるじゃん。 蝶々になったり蛾になったり」 昭「はいはい」 吉「その親の名前を知ると、たとえばアゲハになる、いもむしだったりとか。 いきつく先がわかってると途端にかわいくなるよ(笑)」 昭「(笑)」 吉「これはモンシロチョウ君だ、なんつって」 昭「だそうです。かねこかおる君」 吉「一度育ててみてください」 昭「あたしも、ちいちゃい頃、キャベツ畑で蛹取ってきて、モンシロチョウ、 家中ね、あの、天井中いっぱいモンシロチョウだらけになったことが」 吉「いいもんでしょ」 昭「すごい楽しかった」 吉「たまに蝶にならずに蜂が出てきちゃうやつあるけどね」 昭「えっ?」 吉「寄生されてて」 昭「あら」 吉「怖い。あれは怖いけどね」 昭「それはちょっと怖い。 じゃ、なめくじは死ぬまでなめくじだから嫌いなのね」 吉「うん〜、弱いなぁ」 昭「そっか。 あたしも吉良君ちに行ったときに見せてもらったんだけど、 標本が、博物館並の量で」 吉「いえいえ。まだまだ」 昭「すごく綺麗なね、 あたしね、実はやっぱり虫苦手なんですけど、 吉良君のとこ行ったときには、『綺麗〜』ってほんとに思えて、 そう思えたことが有難かったんですけど」 吉「いえいえ」 昭「マレーシアとかまで行ってね、捕ったりしているから」 吉「そうそう。 こつはやっぱ、名前、覚えることですね」 昭「友達……」 吉「何でもそうだと思うんだけど、なめくじだってさ、いろいろ種類あって、 名前覚えれば楽になるかもしんないからがんばろうかななんて」 昭「細かい学名とか覚えちゃって(笑) なめくじの気持ちになっていくと、だんだん好きになれるっていう」 吉「なれるだろうねぇ」 昭「そういうことですね」 吉「手這わせたり。うわ〜」 #一瞬の間 (笑) 昭「(笑)」 吉「(笑)」 昭「えっと、後はね、 『吉良さんのギターに憧れて、ギターを始めた』 というような、よしむらみゆき ちゃんとかね、来てるんですけど。 後、これが……あとね、いしだしん くんかな。 えとね、 『実をいうと、吉良さんのお父さんが教頭をつとめていらした 学校に通っていたものです』 っていう。『ぼくは、で放送……』」 吉「なんと言ったらいいのか、ご愁傷様です」 昭「(笑)え〜。 『僕は放送部員をやっていたのですが、吉良教頭先生は よく、昼の放送中に臨時連絡といっては10分くらいマイクに 向かっていらしたので、よく昼の放送がまるまるつぶれることが ありました。また、あるとき放送中にやってきて、 「これ、息子が出したCDなんだけどかけてくれ」 と言ってZabadakのCDを持ってくることが何度かありました。 吉良さんが学生だった頃はどんな親父様だったのでしょうか』」 吉「ソブザックだよね。 怖いんだよね、うちの親父って。今でもそうなんだけどさ。 指導部とかやってさ」 昭「あ、生活指導?」 吉「うん」 昭「厳しいの?」 吉「厳し、かったね。ロックなんてもってのほか。 フォークはよかったのね。あの、 電気通ってないギターまでは許すとか言ってて(笑)」 昭「(笑)そこがお父さんの判断基準」 吉「だから、バンドとかやるの、 『今日はソフトボール大会だから行ってくるね』 なんつって、コンサートやったりしてたもん」 昭「うわぁ」 吉「嘘ついて」 昭「なんか、お父さんがそんなに厳しく育てたのに、何でこんな(笑)」 吉「こんなになってしまって(笑)」 昭「ったのはなぜ?」 吉「ねぇ。 今なんて誰よりも厳しい評論家になってるしね。Zabadak評論家に。 『今度のはちょっとSTINGとかに比べると音が薄いような気がする』 とか言って。 「そうですか〜〜〜」みたいな(笑)」 昭「(笑)」 吉「並べて聴いちゃうんだ、あの、洋楽。自分でテープ作ってさ。 『STINGとかピーター ガブリエルとかポール マッカートニーとか 間に挟んで聴いてみたんだがな』 とか言って」 昭「でもそのチョイスはお父さんが自分で」 吉「してるみたいよ」 昭「そのセンスってすごくない? お父さんの世代で」 吉「うん」 昭「うちの、あたしのお母さんも、あれなの、あたし『U2』教えてもらったの。 うちのお母さんに」 吉「あ、ほんと。すっげぇ(笑)」 昭「あたしが、あの、お母さん福岡いるんだけど、電話かかってきて、 『最近 U2 ってのいいわよ』 なんて(笑)」 吉「(笑)かっこい〜」 昭「「ゆ〜つぅ〜?」なんて言って、で、聴いて。 だいたい、フレディ マーキュリーがずっとすごい好きで、 『せくしぃ〜』なんていって聴いてんのね。 そういう母親なので」 吉「いいじゃん」 昭「ちょっとお父さんと闘わせてみたいね、なんて」 吉「でも時々なんか、勘違いしてることあるよ。 リチャード クレイダーマンとか入ってたり、しちゃうしね(笑) 並べるなよみたいな」 昭「不思議なセンスだけど」 吉「ま、頑張ってるみたい」 昭「うん、でもすごい、やっぱり耳がいい」 吉「ど〜〜かな〜(笑)」 昭「(笑)」 昭「なんか、そんな素敵なお父さんから生まれた」 吉「いえいえいえ」 昭「吉良君からまた生まれた、 もう1曲聴いてもいいですかぁ?」 吉「はい、どうぞどうぞ」 昭「なんかこれは、唯一、吉良君が自分で作詞をしている、あまり」 吉「はい。おぉ恥ずかし」 昭「あまり、あたしの記憶に無いんだけども」 吉「ないよね」 昭「何曲くらいあるんですか?」 吉「日本語で書いたのは初めて」 昭「なんと初めて日本語でかいた詩が。 じゃ、聴いてみましょう」 吉「みますか」 昭「じゃこれ」 吉「じゃ聴いてください『なかなか終わらない歌』」 ♪〜『なかなか終わらない歌』 昭「Zabadakで『なかなか終わらない歌』でした」 吉「すぐ終わっちゃいますけどね」 昭「(笑)素敵な歌ですね」 吉「ありがとう」 昭「なんか、あの、 あと中国語の歌とかあって、それはこの中国語の作詞をした、 ユー ホー ヤンさんという女の方が歌ってたりとか」 吉「うん、女の人です」 昭「とてもなんか、ほんとに充実した素敵なアルバムなんですが、 これ10月18日、もうすぐ発売で、 ローソンで最初にかけたこの『fake』っていう曲が聴けるんですよね」 吉「あぁ、なかなかチャンスがめぐるのを待つには。 1日2回くらいだから。12時間くらいいると聴けるかも知れない」 昭「2回くらい、ねばれば」 昭「聴きたい人は先に聴きたい人は行ってみてください」 吉「はい」 昭「あとね、ツアーあるんですけど。東京近辺ではですね」 吉「11月の5,6」 昭「5,6、渋谷、ON AIR EASTです。で、このようなお問い合わせは Biosphereでいいんでしょうか」 吉「いいんじゃないすか」 昭「あの、さっきの、よしむらみゆき ちゃんが」 吉「はい」 昭「 『楽譜ないんですか』 って質問なんですが」 吉「あるのよ」 昭「あるんですよね。素晴らしいスコア譜が。 完全コピースコア譜。レコーディングの」 吉「1ページに8小節くらいしか入ってないんだよね。すごい、バンドで やろうとしたら、めくる人も横にいないと演奏できないよっていうような」 昭「一人の、一つの楽器につき一人」 吉「そうそうそう。そんなのでよかったら」 昭「あります。クラブ活動でやってみてください」 吉「やってみてよ」 昭「すごい大変ですけど、やりがいはあるかもしれない」 吉「かもね」 昭「勉強にもなっちゃうかもしれない。 それもBiosphereの方に問い合わせてください」 吉「はい」 昭「03-3403-8462 です」 昭「ということで。そんなわけで、なんかいたりませんでしたが」 吉「いえいえ、こちらこそ」 昭「これにこりずにまた遊びに」 吉「また来ちゃいますよ、そんなこと言うと」 昭「また是非遊びに来てください」 吉「はい。どうも。ありがとうございました」 昭「ありがとうございました」 吉「どうもどうも」 昭「というわけで、Viridian House引き続き皆さんからお葉書、 なんでもいいです。あの、今日石につまずいて転んだっていうようなこと でもいいので、書いてください。 宛先は、 「336-79 Nack5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係」 までです。 来週は、なんと 種ともこ ちゃんが来ます。お楽しみに」