今晩は。新居昭乃です。 日曜日の夜、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 今週も葉書から読んでいきます。 中野区の、たかがきゆうまちゃん、15歳。 「昭乃さん、今晩は。 季節は夏からついに秋、寒いです。 ちなみに部屋のカーテンもグレーで寒いです。 ということで突然ですが、部屋のカーテンを替えようと 思っています。 昭乃さんのお部屋のカーテンはどのような柄ですか? もしよろしければ参考に教えて下さい」 私の部屋のカーテンは、引っ越すときにもうついていた、 ベージュの無地の、何でもないつまらないカーテンなん、 そんなこというと大家さんに申し訳ないけど、 つまらないカーテンで、というのもあの、 窓のサイズがなんか全然普通と違うんで、作るとなると、巨額な金額がかかるんで あたしはそのままにしてるっていうだけなんですけど、 ちょっと色気のない感じの答えで申し訳ないんですが。 たかがきゆうまちゃん、空と森と泉をテーマに描いてみましたって、 葉書にすごく奇麗な絵を描いてくれてるんで、 あたしが考えるより、全然、色彩感覚とかもよさそうな気がするんで、 お部屋のテーマも決めて、 カーテンって幅が、面積が広いのでね、 替えるとすごく雰囲気も変わっちゃうんで、やってみるとよいかと思いますけど。 昔はあたしも、奇麗なね、好きな花柄とかを買ってきて、 ただまっすぐな、つるんとしたカーテンとか作って、 つるしてみたりとかしてましたけど。 楽しみですね。やってみてください。 あとですね、 「はじめまして」 よねくらのぶこちゃん。 「今日は私の話を聞いてください。 私、今まで誰にも言わなかったんですけど、 宇宙飛行にすっごく憧れています。 小さい頃から空が大好きで、空を見ては あぁ、この先はどうなってるんだろう。 そんな他愛もないことを考えています。 どうして人間は空を飛べないのかな。 あぁ、でも私たちが今生きていることって、 奇跡に近いことだと思いませんか。 広い広い宇宙の中で、人が生まれ、生きていける星は 地球ただ一つ。 その中で、私が生まれてこられるのは、 いろいろな出会いがあったからこそ、今の私がいる、 そう思いませんか? 今生きていること、それってとっても素晴らしいことだと 思います。 人は人を傷付けるし争うし、とても醜い生き物でもあるけど、 とても素晴らしい生き物でもある。 今生きてる、ご飯が食べられる、笑える、 音楽が聴ける、なんてことないことが 一番の幸せですよね。 昭乃さんのViridian Houseまた来ます。 おじゃましました」 えと、なんか、この間のゲストで来てくれた 種ともこちゃんの曲の中で、種ちゃんの赤ちゃんのイーディちゃん、っていう、 イーディってタイトルの曲があるんですけど、 こんどの新しいアルバムなんですが、その中で イーディ、君は生きて、生まれてきたことだけで ラッキーを掴んでる。だからこれからもたくさんの ラッキーが待ってるんだよ、っていうような 内容の歌があって、それとほんと同じ気持ちだと思うんですけれども。 ほんとにそうやって考えていくと、確率とか考えちゃうと すごく気が遠くなっちゃうくらい、なんか大変なことですよね。 それなのになんか小ちゃいことですごく悩んじゃったりしますよね。 こんな秋の夜にですね、秋といえば、私はもうこの曲を 思い出さずにはいられないんですが、 大貫妙子さんのずっと前の曲で、「みにん」ってアルバムに入ってました。 「黄昏れ」聴いてください。 曲1:黄昏れ 大貫妙子さんの「黄昏れ」でした。 なんか、髪の長い少女が枯れ葉の中にぽつんと佇んでいる、 風景を思いおこしてしまいますが、みなさんはどうだったでしょうか。 えとですね、また御葉書なんですが ペンネーム、てーむさん。 「10月27日に初めて聞いたんです。 それが、16でファンタジーをたくさん読んでるのって 変ですか?に対する返事を私が読んでいるときに、 耳がピクッと動きました。 ぼく、19ですよ。しかも理系の浪人。 1年目で成績サブマリン状態で、なのに SFやファンタジーを書くんだ、とか言って、 6月や8月中に買った古本の文庫本が、約200冊、いまだに増えてます。 理系ですよ、僕。 あぁ、どうなるんだろうなぁ、来年。 ま、そっちの話はおいといて。 SFやファンタジー、詩なんてのは、 読むのも、書くのも、とってもいいことだと思います。 想像力が格段にレベルアップするんです。本当ですよ。 その上、人間的な感性もよくなるんだな。 実際に、目で見ることの出来ない世界を 自分の中に広がるんだから。 そんな訳で、ファンタジーとともに ゆりかごから墓場まで。てーむ」 ということなんですけど。 そうですよね、みんながみんな、現実的にしっかりした人生を、 まっとうな人生を歩んでいたら、やっぱり、 映画とか詩とか生まれないですよね。うん。大事にしましょう。 それで、えっといつもお便りをくれる、 たきしたようこちゃんなんですけど、 とてもいいお話を教えてくれたのでみなさんにご紹介します。 えーとですね、 「本日はごほん、のお勧めをしたくてお邪魔しました。 ようしょうめいさん絵、やなせふさこさん文の絵本の、 「地雷ではなく、花をください」 です。地雷撤去キャンペーンの絵本で、 この1冊で、カンボジアなら10平方メートルの土地が 奇麗な土地に替わります。 私は本屋で立ち読みして、 思わず購入してしまったんですが、 恥ずかしいことに大泣きしてしまいました。 ちょうど週刊誌で、ダラシの大量死の生々しい写真を 目撃した直後の事でした。 赤い血が地平線まで白い雪の上を染めていて、 ショックでした。だからかもしれないけど、 私はこの本を手にしたとき、 例えそれが偶然であっても、 救いのように感じられたんです」 なんか、こんな出会いもあるんですね。 10平方メートルって、ほんとに地雷が埋まってる、たり、 ようこちゃんも書いてきてくれてるけど、 ぬいぐるみの中に仕掛けられてたり、 そういう中の、ほんと、ちょっとかもしれないんですけど、 私たちが出来る、小さな事って感じで、 そういう絵本もあるんだなって、 なんか素敵なお話だなって思ってご紹介しました。 この間、テレビのニュース番組で見たんですけれども、 モンゴルの平原が都市化の波にさらされていて、 やっぱり、貧困がそういうことをうんでしまうんですが、 子供たちがマンホールの中に暮らしてて、 見ず知らずの子供たちが兄弟分になって、 たくましく生きている訳なんですど。 悪い、18歳ぐらいの人に連れ去られちゃったりとかして、 小っちゃい子が。それをまた連れ戻しに行ったりとか、 すごく固い絆で結ばれてて、 毎日ごみ箱を漁ったり、人にお金をもらったりして 生きている訳なんですけれど、それでも笑うとすごく可愛くて。 彼らはそうやって常にご飯を食べて、洋服着て、 寝てっていうのを、それだけするのも大変なんですけど、 そうやって生きてる訳なんですよ。 私たちは十分にものがあって、いろんな悩みを持っちゃうけど、 そういう人たちは、食べてくってことだけで必死。 だけど、なんか全然生きていくってことに何の疑問も持ってないし、 只、なんか子供って、それでもすごく生きていこうとするんだ っていうか、なんかすごいなって、 テレビを見ながらぼろぼろないちゃったんだけど、 かわいそうだっていうよりは、すごく教えられたって感じが。 なんかそういう事もありました。 なんだか堅苦しいような話になってしまってはいますが、 今週のViridian Houseどうだったでしょうか。 いろんな、私に対する意見とかももちろん、何でもいいですので 送って下さい。宛先は、 郵便番号336-79 NACK5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係までです。 私が撮った、ポラロイド写真をプレゼントします。私の 顔は写ってません。(笑) この後も、Virtual Adventure Eastはハミングバードさんの GoGo Elexing続きますのでまだまだ聞いてて下さい。 それでは、また来週。お元気で。