今晩は。新居昭乃です。 お盆の日曜日、如何お過ごしですか? お約束の通り、今日は渡辺等さんに来ていただきました。 渡辺等(以下 等)「今晩は」 昭「今晩は。ども」 等「渡辺です。いやなんか、しょっちゅう会ってるから改めて今晩は、   というのもなんですね」 昭「今晩はというのもなんですけど。   ちょっとざっとご紹介しますとですね」 等「はい」 昭「ベーシストとして一番名を馳せていらっしゃるんですけれども。   その他にですね、サウンドプロデュースなどもされている方でして。   最近では、江口洋介が出てるCMのシマノ?っていう釣具の」 等「そうです、釣具」 昭「CMの演奏をされたり、   ルーシーバンペルトっていう、今度秋くらいに出るインディーズの」 等「バンドの」 昭「バンドのプロデュースをされたり、過去、ささのみちるさんの   プロデュースをされていたりとか。   有名なところでは、ルクプルのアレンジをされていたりとかですね」 等「はぁ」 昭「あと、演奏的に言うと、切りがないんですけど」 等「はい」 昭「アコーディオン奏者のコバさんのサポートメンバーであったり」 等「今はあと、Airってバンドとか」 昭「えぇえぇ。元スパイラルライフでしたっけ?」 等「そうですそうです。クルマタニ君のユニットですね」 昭「そうですね。一人で、Airっておっしゃってる方の   ずっとサポートされてて。   ま、以前オリジナルラブやってたり」 等「そうですね」 昭「Kiroro、最近」 等「あ、それは最近やりましたね」 昭「果てはどこだっけ、外国に行ってbjorkにキスされたりとかしてる(笑)   渡辺等さんなんですけど」 等「わけわかんないんですけど」 昭「等さんご本人としては、   やっぱりベーシストっていう気持ちが強いんですか?」 等「ベーシストであるし、ベーシストでない部分、   他の楽器を弾く人間でもありますから。   僕自身としては『総合音楽家』として。難しいですね」 昭「総合。でもあのそう、それでちょうど、   等さん自宅録音で、弦楽器ばかりを重ねて   一枚アルバムを作られましたよね」 等「あ、出ました」 昭「そのこともあった、聴きたいんですけど。   そのね、等さんほんとなんでも弾けちゃうんですよね。弦がついてれば」 等「そうですね。まぁ、   基本的に僕にとってはおんなじ楽器に見えてしまうんですよ。   キーボードの人がオルガン弾くのと、   エレピ弾くのの違いしか感じないって」 昭「あぁ、なるほど。   ベーシストっていうとみんなほんとに個性のある人がたくさんいるんだけど。   等さんのベースのラインっていうかね、   曲に対するアプローチっていうのがちょっと他の人と、一線、   ほんとに全然違うっていう風に私が感じるのは、   他の楽器を知ってるっていうのも大きいのかな?」 等「あぁ、それもあるかもしれませんね。   だからベースで出来ることで完結しちゃうってわけじゃないんですけど。   特にでも僕、メロディアスとか呼ばれることもありますけど」 昭「うんうん」 等「そこが、総合音楽家」 昭「なるほど〜(笑)すばらしい。   なんか、その、何年くらいかかったんでしたっけ?アルバム一枚」 等「延べ一年ですけど、12曲入りで1曲1日くらいかな。   だからね、間がすごいあいちゃってるんですよ」 昭「じゃあ詰めてみると12日間で録れてるって感じですか」 等「12日間。   でもなんでこんなにかかったのかなって良く考えてみたら、   その間ツアーとか他のレコーディングとかやってたんですけど。   曲かくのにすごい時間がかかってるんですね」 昭「ふ〜ん、どうやって曲かくんですか?」 等「考えて。   僕ね、ちゃんと譜面にかくんですよ。意外と基調面に。   あんまりヘッドアレンジとかしないで。ここは自由演技っていうところが   あったら、自由演技って書いとくんですよ」 昭「うんうん、いわゆるソロ…とか。なんでもいいという」 等「ソロとか。うん。なんでもいい。   脱力系バッキングとかかいてあります」 昭「あぁ〜。それは最初にイメージがあって、おおまかなコード進行とか、   リズムとかは最初に出てきちゃ?」 等「あ、あのね、おおまかじゃなくてね。   わりと細かいのがもうすでにあるんですよ。イメージが」 昭「あ、もう決まったものが最初に出てきちゃうんですね」 等「だからもうパートから細かくぜ〜んぶつくっちゃう」 昭「へぇ〜。そのへんはほんとあの、創作の神秘って感じでなかなか   わからないと思うんですけど」 等「わからない」 等「さて、そのアルバムの」 昭「えぇ」 等「なんの、何のはなしをしているやらと思われるでしょうが、   タイトルが『Portrait of Summer』っていうんですよ。   あ、僕から言っちゃった」 昭「(笑)ごめんなさい、ぐずぐずしてて。なんか、   今の季節にもぴったりなんで。とりあえず、というか   もうとっておきの、というか。1曲目、アルバムタイトルでもある   『Portrait of Summer』を聴いてもらいましょう」 曲1: ポートレイト オブ サマー 昭「渡辺等さんの『Portrait of Summer』から、タイトルチューンで   『Portrait of Summer』を聴いていただいております。   このアルバムは12曲入りの充実した内容なんですけど。   全部が、全出演者が等さんなんですよね」 等「そうですよ。うん。   宅録、宅録野郎なんですけど、僕は。でもアウトドアでしょ?」 昭「(笑)   そう、音はね。外って感じ。ほんとに。   意外だったっていうか。   割と私のアルバムとかで活躍して頂いている感じから想像すると、   私の狭い見解からいくと、もっとダークでディープな、   なんかアバンギャルドなものが出てくるのかなと思ったら、とても」 等「それはとても狭いですね」 昭「狭すぎました」 等「かつ爽やかじゃありませんか。昭乃さんの」 昭「私も?(笑)」 等「うん。もちろんです」 昭「あの、これはあの、目的が最初にあって、リリースしようとか、   そういうのがあって作ったんですか?」 等「ほんとはなかったんですけど。   まとめてね、作ってみて聴いたら、これはいいんじゃないか。   まわりのスタッフにも聴かせて、出そう出そうって。   で、うーんと、僕の廻りには全然そういう?CDをリリースする?   スタッフはいなかったんですけど。   でも出しちゃえ出しちゃえって言って。   ま、自分とこの事務所なんですけど、うん。   作って売っちゃってるわけなんですよ」 昭「まわりがその作品に引っ張られてっていうか。   動いたっていうのは、なんかすごくいい形ですよね」 等「うん。とっても嬉しいんですけどね」 昭「うん。でもわかりますよ。   私もなんか、ジャケット、ほとんどジャケ買いなんですけどね(笑)」 等「ありがとうございます」 昭「ジャケットがとてもユニークなんで、   これぜひ見ていただきたいんですけど。   あの、ジャケットが素敵なんで是非なんて思って。イタリアの?」 等「そう。ずばり言っちゃうとイタリアで   こういうベニヤ板を切って、人の顔を。上半身ですね、のポートレートを」 昭「人型に切り抜いてあって、中は絵を描いてあるって感じで」 等「そうです。うん」 昭「すごいリアル」 等「リアルですよね」 昭「面白いんですけど」 等「日本人でイタリアに住んでる方で、オノさんっていう方の作品なんですよ」 昭「すごい」 昭「なんかうち帰ってみて、こんなの流れてきてびっくりして。   うちではほんとにヘビーローテーションで聴かせて頂いているんですけど。   一つ気がついたっていうか、ちょっと気になったっていうか。   普通ね、こういうインストっていうか、   ま、弦だけで重ねようと思ったにしても、   パーカッションとかをね、入れたくなるんじゃないかなと思うんですよ。   人間だったら、自然に。   それをなんか、全然一切入ってないじゃないですか」 等「うん」 昭「ほんとに弦だけで。等さんだけ。   その辺って何かあったんですか。それとも自然にこうなっちゃった?」 等「ま、こうしよう、っていう強い主張はないんですけど。   最初にあった約束毎で、自分だけでやってみようとか。   前にも一枚、7年前にもアルバムつくったんですけど。そのときは」 昭「ヒリリポン」 等「そう。『渡辺等とヒリリポン』、   今は入手不可能なアルバムですけど。   そのうち可能にしてみせようと思ってはいるんですけど」 昭「そうですよ」 等「ちょっと話が横道それましたけど。   それは自分でパーカッション叩いたりとかふったりとかしてるんですけど。   今回全然してないですね。   でもそれ、気がついたらそうなってたってところがあって」 昭「これはほんと名盤なので、皆さんにもほんとお勧めなんですが。   この買い方をちょっと教えてもらえますか?」 等「あ、これはね。最寄りの大手レコード屋さん、CDショップで買うわけには   いかないのです。これは実は。   えーとですね、私から。   あるのはですね、新宿帝都無線の自主盤クラブっていうところですか」 昭「ふんふん」 等「こちらと、目白にありますワールドディスクというレコード屋さん、   この2軒にしかおいてありません」 昭「はい」 等「それでもそこに行くのが面倒だという方は、   エディションガスパール、電話番号03-3464-2604、   エディションガスパール、電話番号03-3464-2604、   までお問い合わせくだされば、通販の案内を、   通信販売の案内をいれさせて頂きます」 昭「これからですね、今後等さんの生で見れる機会っていうのがですね、   何個かあるようなのですが、それも教えてもらえますか?」 等「一番近いところでは、8月26日に、新宿のリキッドルームで、   僕Airのメンバーの一員として演奏します。   これはちょっとイベントなので、数バンド出る予定なのですが」 昭「でもとにかくかっこいいバンドですよね」 等「ありがとうございます。うるさいです。とても」 昭「えぇ。かっこいいです」 等「えー、それと。その次の…その次の9月ですと。   9月の23から25日まで、がらっとかわって谷山浩子さん」 昭「(笑)   『えあーーーーーーーっ』てみたいのから   『谷山浩子さん〜』みたいな感じに変化する感じ」 等「面白いですね、それ」 昭「場所は?」 等「青山の円形劇場で」 昭「私も何度かご一緒させていただいたことが。10年くらい前に」 等「もう、新居昭乃さんは名誉卒業生として」 昭「え。もうすっかりお声がかからなくなってしまいました」 等「あれ?(笑) 僕まだまだ従業員なんですよ」 昭「まだ、もっと働いててって感じで」 等「10月ですと。これが結構おすすめなんですけど。   僕、アレポスというちょっとバンドを手伝ってまして。   前、ウニタミニマっていうバンドにいた女性ドラマーのレイチというのと   キリングタイムのキーボーディストだったシミズカツト君と3人で   アレポスというバンドをちょっとやっておりまして。   これが10月9日に吉祥寺のまんだら2でライブがありますので。   こちらもお勧めです。   こちらの方がこぢんまりとして」 昭「一番近くで、間近で等さんを見られるチャンスですね」 等「えぇ。見てくれというわけじゃないですけど。   ま、割とアットホームな雰囲気でいんじゃないかと」 昭「なんか、そんな人達とともに。   楽しみに。そちらの方も楽しみにしています」 等「はい」 昭「今日はですね。質問も来てたんですけど時間がなくてごめんなさい、   って感じだったんですが。   三波春夫さんとハワイにいったことのある、   ベーシストの(笑)渡辺等さんにゲストに来ていただきました」 等「加山雄三さんの船に泊まったことのある新居昭乃さん、   ありがとうございました」 昭「(笑)こちらこそ。また遊びに来てください」 等「ぜひ呼んでください」 昭「はい。ありがとうございました」 えー、さて。 番組ではあなたからのお便りを募集しています。 宛先なんですが、郵便番号336-8579 Nack5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係までです。 等さんのアルバムを聴いた感想とかもどんどん送ってください。 さてこの後はハミングバードさんのロッキーズカフェです。 まだまだ聴いてて下さいね。 新居昭乃のViridian Housek、今夜はここまで。 ではまた来週。お元気で。