今晩は。新居昭乃です。 今日はですね、新人さんいらっしゃいのコーナーが始まったんですけど。 今回限りかもしれませんが。 えと、初めてお便りくれた方が多かったので、 ちょっと紹介しようかなと思って。 えーとね、結晶ちゃん。 「新居昭乃さん、初めてお便りします。 私は一人です。なんだかもう、二人になりたいです」 っていう。(笑) ね、もう二人になりたいわよね、っていう感じの結晶ちゃんからです。 と、タカール、タカールちゃん。タカール君。 「初めまして。こんばんは。 僕は最近、フランスの写真家でブジェーヌ・アジェという人物が お気に入りです。 彼は20世紀初頭のパリとその近郊の街を大型カメラで撮り、 残した写真はおよそ84枚と言われています」 で、写真を張ってきてくれたんですけど。 すごい綺麗な、1910年のパリが写っている写真を送ってきてくれてありがとう。 あの、私も、気に入っている写真集とか結構たくさん持ってるんですけど、 誰の何っていうそういう情報処理の仕方を全くしてなくて。 ただこう見て良ければそれで終わりっていう。 全てがそうなんですけど。映画も音楽も景色もなんか。どこの何っていう風に、 ちゃんとファイリングできない私のCPUっていう感じなんですが。 で、ちょっと今度ね、ちゃんと調べて持ってるの教えますね。 「秋の夜長に、このような作品を観賞していると落ち着きます」 っていう。ね、そうなの。 後はね、この方は初めて……かしら。 「僕はだらだらと朝方までインターネットで遊んでいます」 うみぎり君。海に霧とかいてうみぎりくん。 「昭乃さんのMacはちゃんと生きてますか?」 生きてます。 「何かMacに名前をつけてます?」 ケイトってつけてます。 「最近昭乃さんがはまっている秋の夜長対策があったら 教えてください」 って。なんか、このような写真集を見たりですねなんて(笑) でも私も結構だらだらインターネットしてたり。 あとね、ほんとに眠れなくて苦しいときは、 自分の今までやった過去の作品をどんどん遡って聴いてたりとかして。 反省したりして余計また眠れなくなったりとか。 そういうことが多い秋の夜長です。 あと……えとね。この方は女の子。 天に青と書いててんせいちゃん。 「初めてお手紙書きます。 私が初めて昭乃さんを知ったのはちょうど去年の今頃でしたが、 曲を聴いたのはある冬の朝のことでした。 私が初めてつきあった人から初めて借りたCDが、 昭乃さんのアルバムで、曲をかけてしばらく聴いていると まるで自分の部屋が森になってしまったように思えて、 胸がどきどきしたのを今でもはっきり覚えてます。 中でも、『VOICES』という曲は、歌詞の中の、 三つ目の言葉は……といった後は、ハミングになってますよね。 その言葉が気になった私は、一日中勉強もそっちのけで考えましたが 結局今だにわかりません。 よかったらせめてヒントが欲しい」 っていう。 「それとも、あの言葉はやはり自分で見つけるものなのでしょうか」 私の、今まで出したアルバムとか教えてっていうきょうこちゃんからの質問も あるんですけど。あの、ベストアルバムで『空の森』っていうの出してて。 それは11年間の私の集大成なので、 てっとり早く私を知れる方法かなと思いますけど。 その後に出したオリジナルアルバムの『そらの庭』っていうのもあるんですが、 今日はてんせいちゃんのお葉書もあることだし。 『空の森』の中から、「VOICES」聴いてください。 曲1: VOICES 私のベストアルバム『空の森』にも収録されてます 「VOICES」聴いてもらいました。 三つ目の言葉は……なんでしょうね。 それはみんな違うんじゃないかなって思うんですけど。 こう歌詞、歌詞として、言葉としてとらえて歌っていると言うよりは、 なんか響きで歌っているので、なんかあんまり深く考えたことなくて。 三つ目なんだろうって、今初めて考えました(笑) でもそれはみんな心の中にあるものなんじゃないかなって感じがします。 えっと。水色ペンギンちゃん。 「これを書いている10月5日は満月の日で、 俗に言う『仲秋の名月』の見られる日です。 数日前にニュースでやってて、絶対見たいと思ってました。 子供の頃、月を絵に描くと必ず黄色で塗りましたけど、 満月って白いですよね」 さすが秋っていうことで、たくさん自然を見て。 月を見たり、自然を見たり。就学旅行で東北行ってきたとか、 たくさんお葉書もらったんですけど。 私も広島で見た満月、とっても印象的だったんですよ。 というのも、あんまり公共の電波で言えることじゃないんですけど。 生まれて初めて酔っ払って、歩けなくなったんです(笑) なので、こうなんか完全に身体が無防備な状態。 こう、精神的に無防備なことは今まで、もう多々あったんですけども。 体が自分の言うことをきかないっていうのが初めての体験で。 そういう体で見た、感じた月っていうのは凄かったんですよ、やっぱり。 全てをこう、全てを私だけじゃなく世界を全て浄化していくような光で。 ちょっとガツンと来てしまって。 あの、帰ってきてから曲が出来たんですけど。 まだメロディーしか出来てないけど。 タイトルは『仲秋の名月』じゃないと思いますけど。 またいつか発表するときも来るかなと思います。 えと、まだね。たくさん読みたいお葉書あるんですけど。 かりすちゃんから 「今日うれしいことがありました。 久しぶりに虹を見たのです。空からのご褒美です。 心の中がうきうきするようで、とっても嬉しかった。 雨と空気と太陽からのご褒美です。 昭乃さんは虹好きですか? 最近見ましたか? カリスは今朝ご褒美もらいました」 なんていう。 あのね、私も。えっとね、やっぱりCharaちゃんのツアー中なんだけど。 えっとえと、あれはどこだ……名古屋から、長崎に。確かそうだっけな。 飛行機で移動するときに、台風が来ちゃって。福岡で降ろされちゃって。 福岡から長崎、電車で行ったんですけど。 こう、田舎のローカルな電車にみんなで乗って。 ガタンゴトンって感じで揺られてたら、広い畑の向こう側に完璧な形の 虹をみて、ちょっとそのときも心が浄化されるような気がしました。 雨と空気と太陽からの、 みんな頑張っているからってご褒美もらったのかもしれない。 とてもいい体験でした。私も。 そんなわけで、あなたの素敵なお葉書、お便り大募集してます。 宛先は、郵便番号336-8579 Nack5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係までです。 さて。この後は坂本真綾さんの登場です。 まだまだ聴いてて下さい。 新居昭乃のViridian House、今夜はここまで。 ではまた来週。みなさんお元気で。